Flight フライト 2012

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Flight フライト 2012

監督: ロバート・ゼメキス
出演: デンゼル・ワシントン, ドン・チードル, メリッサ・レオ, ジョン・グッドマン, ケリー・ライリー

最初の緊迫感のある不時着までのシーンが素晴らしい。その対比で、パイロットの真実に迫って行く所がまた面白い。
どちらかと言えば、二つの映画のようにも思えてしまうくらいテンポが違う。

デンゼル・ワシントンが演じるパイロットのウィップは、アルコール依存症である。フライトがある直前にも飲んでいるし、フライト中にもウォッカを飲んでいる。いつも操縦を副操縦士に任せているが、今回のフライトはそうはいかなかった。水平尾翼が故障し飛行機の安定が保てない。ウィップが背面飛行を行い辛くも不時着するが、恋人でCAのカテリーナなど、6人が死亡する事故になった。そして調査がすすみ、ウィップの血液からアルコール濃度が高いことがわかった。

背面飛行については、アラスカ航空261で実際に起きた事故を基にしている。水平尾翼が、突然前傾してしまった。そのため安定を保つために、飛行機を回転させ背面飛行をしたが、結果的にはうまく行かなかった。

音楽はローリング・ストーンズのSympathy for the Devilや、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのUnder the Bridgeなどが使われている。

ストーリー全体としては、フライトシーンと、その後の展開の違いに戸惑ってしまう。そして次第にこれがヒューマンなドラマであることがわかってくる。最後のNTSB(国家運輸安全委員会)の調査でウィップは岐路に立たさせるのだが。すこしアルコール依存症に関する映画としては深みがないし、パニック映画としてはピークが最初に来ているので中途半端印象を受けてしまう。

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