The Grey ザ・グレイ 2012

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The Grey ザ・グレイ 2012

監督: ジョー・カーナハン
出演: リーアム・ニーソン, フランク・グリロ, ダーモット・マローニー, ダラス・ロバーツ, ジョー・アンダーソン

アラスカの荒野に墜落した飛行機。飛行機事故で生き残った生存者には獰猛な狼が間待ち受けていた。リーダーとなったオットウェイ(リーアム・ニーソン)は、次第に雪原から森、そして谷を越えて南に下るのだが、仲間は、次第に一人一人へって行く。

男達の世界が描かれている。凄く男臭い映画である、そこに自然の壮絶な天候が観客をフリーズさせる。

ロケはカナダのブリティッシュコロンビアで行われた。寒々とした光景が映画全体に通じてある。

この映画の中では、狼達との戦いはそれほど壮絶ではない。一方的に人間が負けている。明らかに殺した狼は1匹のみである。どちらかと言うとオットウェイの精神的な葛藤が中心に描かれている。

父が書き残した詩をいつも思い出すオットウェイ。そして病気で死んだ妻が恐れないでと声をかけてくる。これは自分の死を恐れないでということなのか、それともオットウェイの死を恐れないでと言うことなのだろうか。
オットウェイの戦いは、狼だけではなく、自分が死と戦うことにあった。その日を生きて死ぬことに後悔はない。 Live and die on this day

この映画の問題は、リアリティである。自然、狼との戦いの前で生存者達は次々に死んで行く。ここはリアリティがあるように見えるのだが。オットウェイの精神的な葛藤、自殺まで企てたのだが、そこにリアリティがあるようにも見えるのだが。黒い巨大なボスの狼はリアリティがなさすぎる。最後に狼の巣窟にたどり着いてしまうこともどうかと思う。そこにリアリティがないのだ。そしてボスの狼と戦うことになり最後の結末は。これもリアリティがないのかもしれない。

今までのアメリカ映画とはすこし趣向が違う。エンドクレジット後に最後のシーンがある。

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