Mayerling うたかたの恋 1936

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Mayerling うたかたの恋 1936

原作: クロード・アネ
監督: アナトール・リトヴァク
出演: シャルル・ボワイエ, ダニエル・ダリュー, ジャン・ドビュクール, マルト・レニエ
フランス映画
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件、マイヤーリング事件を基に1930年にクロード・アネ書かいた小説を基に作られた映画。
原題はそのままマイヤーリングである。マイヤーリングとは、皇太子ルドルフの別荘のある場所で、1889年1月30日に二発の銃声を聞いた執事が、二人の死体を発見した。実際の事件はまだ謎が多く暗殺されたとの話もある。
邦題のうたかたの恋は、すばらしいネーミングである。この事件は日本ではほとんど知られていないのでマイヤーリングでは多くの人の関心を惹かなかっただろう。この題名は知っているが実際に見たことない映画だったか、見たことがあっても内容を忘れてしまっていた。見終わってもそれほど記憶に残る映画とは言いがたい。

映画は、ワルツウィーンの森の物語の音楽ではじまり舞台がウィーンであることを示す。そして淡々と当時の事実と思われたことがらが進んで行く。本当は、ルドルフはいろいろな女遊びをしていたらしいが、マリアとの純愛を貫くように描かれている。

皇太子ルドルフを演じたシャルル・ボワイエは、無声映画からトーキーの時代になりアメリカなどで人気を博した。その後フランス映画だけでなく、イギリス、アメリカ映画に多く出演するようになる。
シャルル・ボワイエのしゃべり方は、非常に特徴のある言い回しである。特にイギリス映画や、アメリカ映画ではフランス語訛が強く彼の

マリアを演じたダニエル・ダリューは、この頃19歳で若さに溢れた美しさがあり、その後フランスで非常に多くの映画に出演している。

うたかたの恋は、リスト作曲のバレエもあり、また日本では宝塚の演目にもなっている。1968年にはオマー・シャリフ、カトリーヌ・ドヌーヴ主演でリメイクされた。

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