360 (2011)

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360 (2011)

監督: フェルナンド・メイレレス
出演: アンソニー・ホプキンス, ジュード・ロウ, レイチェル・ワイズ, ベン・フォスタ

この映画は、360の題の意味はなんだろう。円、サークル。人間はどこかで繫がっているという意味が隠されているが。それ以外にも深い意味があるのかもしれない。
もう一つのキィワードは、人生の岐路に迷ったら、迷わず突き進めということ。そして人生は一度きり。チャンスは何度もない。

まずヴイーンから。スロヴァキア出身の娼婦ミルカの話。ロンドンからヴイーン来ていたセールスマン、マイケル(ジュード・ロウ,)は、娼婦のミルカを買おうとしたが仕事仲間が現れて機会を失った。マイケルの妻ローズ(レイチェル・ワイズ)は、ブラジル人のカメラマンと浮気している。カメラマンの彼女ローラは、その関係を知ってブラジルに帰ることになる。ローラは、帰路の飛行機の中で行方不明の娘を探す初老の男ジョン(アンソニー・ホプキンス)と出会う。この初老の男ジョンは、アルコール依存症の会に参加する。そこには、パリから来ていたロシア人女性ヴァレンティーナがいた。彼女の夫セルゲイは、ロシアのマフィアに雇われていてヴィーンの仕事に行くことになる。そして出会った娘は、スロヴァキアの娼婦ミルカの妹だった。

ストーリーはオムニバス形式である。サスペンスもあるが、すべのストーリーは自然と素直に流れて行く。他にもヴァレンティナを好きなイスラム教徒の歯医者、更生施設に行く性犯罪者タイラーなどが出てくるヒューマンドラマである。世界中の人々がどこかで繫がっていると感じさせる。

カメラのアングルや編集が洒落ていて、そこに観客がいるように、注目されている人物が遮られるような撮り方もしていて面白い。アンソニー・ホプキンス演じるジョンがAAミーティング(アルコール依存症者の会)でスピーチをするのだがその語り方が本当に味わいがある。さすがである。

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