The Big Sleep 三つ数えろ 1945

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原作: レイモンド・チャンドラー
監督: ハワード・ホークス
出演: ハンフリー・ボガート, ローレン・バコール, マーサ・ビッカーズ

イギリスで有名な探偵は、シャーロック・ホームズ、そしてアメリカの有名な探偵は、何と言ってもフィリップ・マーロウだろう。レイモンド・チャンドラーの小説の主人公だ。彼の有名な言葉は、タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。このカッコいい台詞は,別の小説にある。小説の邦題は大いなる眠りである。これは原題と同じ。なぜ三つ数えろとなったんだろう。確かにこの映画をみるとこの題でもいいかと思う。

僕もこの映画を見て、フィリップ・マーロウを知った。特にハンフリー・ボガートのクールな演技が好きだった。当時は服装もタブついたコートを着て歩く姿が格好いいと思った。今では格好いいとはお世辞にも言えないのだろうけど。それに原作のフィリップ・マーロウに比べてハンフリー・ボガートは背が低かったので、映画では背が低いのねとカルメンに言われるシーンがある。

この映画は何度見ても細かなストーリーがわからない。だからいいのかもしれないけど。これは僕の英語力の問題かと思ったが、この作品の解説を読むとスタンウッド家の運転手オーエン・テイラーを殺した犯人は原作者のフィリップ・マーロウさえ知らないらしい。なるほどそれならわかる、それに登場人物がどんどん出てきて複雑きわまりない。そこがミステリーだったり、チャンドラーらしいのかもしれない。この映画は、細かなストーリー解釈をするんじゃなくて、ボガートとバコールのやり取りやダークでクールな時代を楽しむのがいい。バコールのすこし伏し目がちな顔がなんとも言えずいい。

ローレン・バコールは、ハンフリー・ボガートと結婚したし、二人の共演した脱出やキー・ラーゴも有名な映画である。思い出に残るのは、1980年代にイギリスで見た。ローレン・バコール主演の舞台欲望という名の電車だ。当時は、まだまだ英語もあまり出来なかったしどれだけ理解できたかわからない。どちらかと言えば、ローレン・バコールの演技だけを見ていた。

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