Live and let die 007 死ぬのは奴らだ 1973

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監督: ガイ・ハミルトン
出演: ロジャー・ムーア, ヤフェット・コットー, ジェーン・シーモア

イアン・フレミングの長編小説『007』第2作
ロジャー・ムーアが演じた007初作品である。実はショーン・コネリーよりも3歳年上だった。でも髪はロジャー・ムーアのほうがふさふさしている。
舞台は、カリブの島国、架空の島のサン・モニーク、ニューオーリンズのフレンチクォーター、そしてニューオーリンズの南側の広大な湿地帯でのボートチェース。
ボンド・ガールのジェーン・シーモアは、シンドバッド虎の目大冒険にもでていたスリムな美人女優。
今ではあまり注目されないブードゥー教とタロットカードがでてくる。
ブードゥー教は、カリブ海の島国ハイチやアメリカ南部のニューオーリンズなどで信仰されている民間信仰。ニューオーリンズは、ハイチ移民の多いが多い。ブードゥー教の司祭がゾンビを作りことができるのだ。
サムディ男爵は、ブードゥー教の精の一人で別名をメートル・シミティエ・ブンバと言い、墓場の主人の意味。映画で最初と最後にでてくるのが、このサムディ男爵。

主題歌の死ぬのは奴らだは当時ヒットした曲で、ポール・マッカートニー&ウイングスが演奏している。このlive and let dieは、哲学の言い回しにLive and let liveがあり、私は生きるから他の人たちも生かしておくというものがある。それを変えて、スパイの非情さをあらわすようにイアン・フレミングは、live and let dieを小説の題とした。意味は自分は生きるけど,他の人は死なせると言うことである。邦題の"死ぬのは奴らだ"はまさに名訳である。

ロジャー・ムーアのジェームス・ボンドは、お酒は、バーボン氷なし burbon with no iceを頼む。映画の中では2回ほどでてくる。頼まれた給仕は、それならエキストラチャージがつくよとコメントする。カリブの島のホテルでは、ボランジェのシャンパンを注文する。シガーもよく吸っている。

さて物語だが、これは確か数回見ているが物語の流れをつかむのが難しかった。舞台が、カリブの島とニューオーリンズとを行き来するためもあるだろうが、ごちゃごちゃした流れである。ジェーン・シーモア演じるソリテールと恋に落ちるんだが、これがまた簡単、単純である。そこがいいのかもしれないが。最後の列車シーンはロシアより愛こめてに近い。全体的にハラハラ度がすくなくて、ここまでくるとちょっと物足りない。

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