ガール GIRL 2012

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監督: 深川栄洋
出演: 香里奈, 麻生久美子, 吉瀬美智子, 板谷由夏

奥田英朗のオムニバス小説の5編のうち、ヒロくん、ガール、ワーキング・マザー、ひと回りの4編を再構成した脚本で、巧みに最後の結末まで一気に盛り上げていく。4人のキャリアウーマンたち生き様が現実感を持って生き生きと描かれている。
きっと20代後半から30代の女性に共感を持ってみてもらえる映画。男性でもこうした女性達がいるんだと思いながら楽しんでみることが出来る映画である。

香里奈が演じる由紀子は、29歳。今でもかわいい"ガール"ファッションが好きで、新しい服を見つけると買ってしまう女性。
板谷由夏が演じる孝子は、36歳バツイチ。夫と別れて6歳の息子を持つシングルマザー。
麻生久美子が演じる聖子は、34歳夫あり。ばりばりのキャリアウーマンで、旦那の方が収入が低く、どちらかと言えば主婦のような立場である。
吉瀬美智子が演じる容子は、34歳独身。一回り下の新入社員に恋する女性。
加藤ローサが演じているガチガチの真面目社員や、波瑠が演じるキャリアウーマンとして頑張って行こうとしている女性などさまざまな社会で働いている女性が出てくる。
どこかにいそうな4人がいろいろな問題を抱えながら強く生きて行く姿を描いている。総ての女性が共感できる映画。

やっぱりこの映画は4編を再構成しているが、その脚本が素晴らしいので最後の感動が得られる。いろいろな働く女性への讃歌がある。最後の爽やかな感動がいい。

My Rating(評価): 15/20
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