Home for Christmas クリスマスのその夜に Hjem til jul 2010

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監督: ベント・ハーメル
出演: トロン・ファウサ・アウルヴォーグ, フリチョフ・ソーハイム, ニーナ・アンドレセン=ボールド

ノルウェー映画
まずこの映画は、どこの国のものか最初はわからなかった。クリスマスツリーを欲しくなった子供がツリーを探しに出かけるのだが、その子供を銃が狙っている。市民が銃で狙われるような世情がある国は、コソボである。でもこの映画はノルウェーの映画なんだ。

パウルはこの映画の道化役である。彼が巻き起こす騒動には最後まで笑わずにはいられない。クリスマスの日には、アメリカでもそうだが、公園にキリストが生まれた馬小屋などが人形が飾れるのが一般的である。そのイエス・キリストをさらってしまうとは。

最後に子供を授かった夫婦が見上げるのはオーロラである。コソボから逃げてきた夫婦がスウェーデンを目指している。このオーロラは、希望の象徴なのであろう。するとその前のエピソードが思い出される。キリスト教の男の子、イスラム教の女の子が子供同士でシリウスを天体望遠鏡で見る所がこれからの未来であり希望でもある。

オムニバス形式に静かにこの映画の話は流れていく。そして最後に観客にしみじみとクリスマスを感じさせる所がいい。みんなが家に帰りたいと思う家族団欒こそがこの映画のテーマである。どこの国でもいつかみんなが静かに幸せに過ごせるクリスマスを持てることを願っている。
最後に 家に帰ろう、クリスマスにはと歌が入るのがいい。

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