Drive 2011 ドライヴ

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監督: ニコラス・ウィンディング・レフン
出演: ライアン・ゴズリング, キャリー・マリガン, アルバート・ブルックス, オスカー・アイザック, ロン・パールマン

この映画全体に流れる重苦しい緊張感が素晴らしい。出会った女性を好きになり、その為に命をかけて守り抜く。レオンに近いところがあるが、全体の緊張感、雰囲気はそれ以上のものを感じる。カリフォルニアなのに、全体が'暗い感じである。映画の編集か撮影でこうした一貫した雰囲気を出しているのだろう。

無口でナイーブな青年ドライバーを演じるライアン・ゴズリングが素晴らしい。押し殺した感情の中でふっと出る顔の表情がとても良い。彼は他の映画では、君に読む物語ブルーバレンタインなど本当にナイーブな青年を演じるのが本当にうまい。

グレーテストに出演していたキャリー・マリガン。彼女のファニーフェイスが魅力的なんだな。夫が刑務所にいる薄幸の女性を演じている。この映画ではあまり台詞がないのだが、キャリー・マリガンの優しい表情がいい。

ドライブをするシーンはそれほど、スタントが際立つものではないが、作品全体に漂う緊張感と夜の静けさが、素晴らしいので見るものを放さない。乗っている車は、 1973のChevy Malibu。そして車の中で流れるREO Speedwagon

ドライバーは、スコーピオン(サソリ)のジャンパー着ている。
これは、サソリとカエルの逸話からきているのだが。川を渡る為に、カエルの背中にのって渡ろうとしたサソリは、途中でカエルを刺してしまう。どうして刺したのかと聞いたカエルに、サソリはこれが僕の性だからと答えて二人とも溺れてしまう。
ドライバーが乗せた車と強盗。強盗は、ドライバーをはめてしまったために、双方とも死ぬ運命になった。でもライアン・ゴズリングが演じるドライバーは、本当はカエルのはずだが,サソリのジャンパーを着ている。そうか、背中にサソリを背負っているということか。

こういう映画は、本当に好きな映画の一つである。とくにドライバーの孤独感と愛の表現がいい。

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