眠狂四郎女妖剣 1964

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監督:池広一夫、脚本:星川清司、音楽:斎藤一郎
出演:市川雷蔵、藤村志保、久保菜穂子、城健三朗、春川ますみ、根岸明美、毛利郁子、他

この映画で初めて円月殺法は剣の残像が見えるような趣向が初めてなされた。これはストロボ撮影で行われた。池広一夫監督が藤村志保をくどいてヌードシーンを撮った。でもほとんど見せていないけど。徐々に殺陣よりもエロティックなシーンに重要度が移ってきた感じがこの作品からしだすのだが。

確かにこの映画ではエロティックで、SM的なシーンが多い。まずは、風呂からでた菊姫の裸の後ろ姿。そして大奥の女中を殺すシーンが印象的である。菊姫と女中の影が壁に映り、もう一人の女中が壁に立っていて、二人の女中が同時に息絶える。
前作から眠狂四郎は、女を犯すようになるが、映像と言うよりは言葉で犯しているような感じである。もう一つ気になるシーンは前作からだろうが、他人のセックスシーンを狂四郎は好んで見ているような所がある。

狂四郎が転びバテレンを馬上から斬る。狂四郎がなぜ転びバテレンを殺したかだが。それは次第に明らかになる。狂四郎の生まれに関わる謎が明らかになる逸話がある。これにびるぜん志摩が関係しているのだが、そこまで話が進むと、どうして転びバテレンを殺したかやっと納得できる。

春川ますみが悪女役で出てくるが、僕が見ているのは優しいふくよかな母親役の役柄しか覚えていないから面白い。
最後に現れる菊姫の顔のメークは今見ればそれほど怖くないのだが。これはもうすこし照明を工夫すればリアルに見えたかもしれない。
陳孫と少林寺の戦いはあまり緊張感がないのが残念。最後にびるぜん志摩を斬る。この悪女を最後に斬るパターンはその後も続くようになる。

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