Ameri 1982 アメリ Le fabuleux destin d'Amélie Poulain

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監督: ジャン=ピエール・ジュネ
出演: オドレイ・トトゥ, マチュー・カソヴィッツ, ドミニク・ピノン

この映画は、いろんなフランス人が出てきて、そして人生のウィットが一杯つまた映画である。

アメリ(オドレイ・トトゥ)のすこしうつむき加減から見つめるまなざしはこの映画アイコンである。彼女の内気でそしていたずらっぽく、探究心のある性格がそのまま表現されている。あまり人とうまく付き合えない、そして空想好きなアメリ。この若い女性像は、日本にも合うんだろう。
意地悪をするところと優しくするところ、でもどちらかと言えばお節介なところが、楽しく笑いながら映画が見れる。父が大事している小人の置物を持ち去るのもただの意地悪かと思ったけど、本当は優しい気持ちの現れだった。これにもくすくす笑ってしまう。
スピード写真のはげの男の謎は、最後まで引っ張られたがなるほどと思ってしまう。
登場人物の好きなこと、嫌いなことなどを面白く描きながら、彼らの人間性をうまく表現している。アメリが好きなクレーム・ブリュレのカリカリの焼き目をスプーンで壊すことって、日常の些細なことだがここに幸福を感じる所がすごく身近に感じる。

フランス人のギャグってすこし残酷な所があるのがわかる。最初の虫が車にひかれてしまうところ。そしてアメリの母が飛び降り自殺の女性によって死んでしまうなど。ブラックユーモアが一杯ある。フランス人はきっとこれを見ながら大笑いなんだろうな。
ダイアナ妃の事故死、マザーテレサの死などがこの映画で取り上げているのも時代を感じる。それと電話ボックスもこの映画が最後の小道具かも。

映画の中のワイン:ルノワールの絵を模写する骨がガラスのような老人がアメリにヴァンショーを渡たし、クッキーをヴァンショーにつけて食べているシーンが印象的である。

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