原作: 藤沢周平
監督: 中西健二
出演: 北川景子, 甲本雅裕, 宮尾俊太郎, 市川亀治郎, 國村 隼
藤沢周平の海坂藩大全からの映画化。彼の小説にはたくさんの剣士が出てくるのだが、今回は女性剣士と言っていいだろう。
以登役の北川景子は、凛とした美しさがあり時代劇にあっている。殺陣はまだまだだが、江口孫四郎との立ち会いはなかなかのものになっている。片桐才助役の甲本雅裕もいい味をだしていて、徐々に以登が魅かれて行くのがよくわかる。
ストーリとしては、最後の戦いまでの盛り上がりには不十分である。どうして以登が命をかけて戦わなくては行けないのかが伝わってこない。
最後の清々しさは、藤沢周平の味が出ているからちょっと惜しい気がする。
桜のシーン、山やまの美しさは日本映画らしくうっとりする。またとりわけ今回は、所作、礼儀作法などの美しさが強調されて光っていた。
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