Boy Meets Girl 1984 ボーイ・ミーツ・ガール

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Boy Meets Girl 1984 ボーイ・ミーツ・ガール

監督: レオス・カラックス
出演: ドニ・ラヴァン, ミレーユ・ベリエ, キャロル・ブルックス

レオス・カラックスの長編デビュー作品。この作品を見るとその後の作品の流れがわかる気がする。レオス・カラックスは、女性の振る舞い、話し方、姿勢など描き方が美しい。絵画のような構図で映画を撮っている。その割に男に対してはあまり美意識がなくて、常に不器用で、不細工であり、男のありのままを撮っていることが多いきがする。
アレックスの独り言、モノローグが中心の映画。青春の真っ直中をかけるアレックスは、無謀あり、暴走あり、孤独あり、疎外されていて、幻想あり、はかない恋があり愛もある。そして悲劇的である。そして作品のなかの女性は、恋多く、移り気である。
冒頭のスキーの板を割れたフロントガラスに突き出して走る車を見てすごいと思ってしまうのは僕だけかな。
アレックスが部屋の壁にあるパリの地図に自分の歴史を書き留めるのは、なにか精集時代の自己愛のあらわれだ。そこにポンヌフもでてくる。この頃からアレックスの暴走が見れる事が面白い。
この映画には強く印象に残る曲が二つある。最初の曲は、デッド・ケネディーズのホリデイ・イン・カンボジアをラジオで聞きながらミレーユが首をまわしているところ。もう一つの曲は、アレックスが町中をヘッドホンをつけて歩きながら聞いている曲だろう。デヴィット・ボウイのWhen I Live My Dreamである。橋の上のカップルのラブシーンもミレーユが踊る時にもずっとこの曲が流れている。
このDVDには二つの結末があるように見えるんだが。どちらにしても。ガス自殺に巻き込まれる方がいいか。

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