Winter's Bone 2010 ウィンターズ・ボーン

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原作;ダニエル・ウッドレル
監督: デブラ・グラニック
出演: ジェニファー・ローレンス, ジョン・ホークス, デイル・ディッキー, ギャレット・ディラハント, ローレン・スウィートサー

17歳の少女が、自分の家族を助ける為に父を探す。父を捜すんだが、見つけられない。父に関連した人々はだれも怪しげで危険があふれている。淡々として物語は進むんだが、しっかりとした少女の生き方、力強さが伝わってくる。最後に見つけたのは、池に沈んだ父の死体。
全体に流れるくらい雰囲気とアメリカの山岳地帯の人々の暮らしぶりがしっかりと伝わってくる映画である。
最後の結果は、なにかスタンバイミーの映画を思い出すが、大人になって行く過程を描いている本質はどちらも共通している。

ヒルビリーと呼ばれる人々。
ヒルビリーが住むのは、テネシーからミズーリ、アーカンソーにかけて東西に広がるオザーク山地と、東側のジョージアからヴァージニア、ニューヨークにかけて続くアパラチア山地の2カ所。ヒル(丘陵地)に住むビリー(スコットランド人)という名前通り、彼らの多くがスコットランド系。
ヒルビリーと言う音楽は、
カントリーアンドウエスタンの初期のスタイル。1920~40年代のアメリカ合衆国南部山岳地帯の民俗音楽。
映画のなかで年取った女性が歌っている場面がある。味のある歌である。これが昼ビリーと言うカントリー&ウエスタンの本質なのだろう。映画の最後にも使われる道具のバンジョーはその特徴となるアメリカ発祥の楽器である。

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