The hurt locker 2008 ハートロッカー

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監督: キャスリン・ビグロー
出演: ジェレミー・レナー, アンソニー・マッキー, ブライアン・ジェラティ, ガイ・ピアース, レイフ・ファインズ
第82回アカデミー賞 6部門受賞 作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・音響編集賞・録音賞。キャスリン・ビグロー監督は、アカデミー史上初の女性オスカー監督という栄誉も獲得。

Wow。かなり緊張感がある映画である。この映画がアカデミー賞を取ったのは当然だろう。何にしてもタイムリーである。イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争映画。撮影はヨルダンで行われた。
刻々とイラクで起っている自爆テロなどの悲惨な状況は我々にも伝っている中でのこの映画の迫力はすごい。バクダッドの人々の目が本当に見方なのか敵なのかまったくわからない所が現実感を上げている。子供が切り裂かれて、身体の中に爆弾が仕掛けられているなんて、本当に惨い。砂漠での銃撃戦は見ていて口渇感がこちらも出てくる。夜の町でエルドリッジが連れ去られそうになるのも本当に怖い。
軍曹のウィリアムがこの戦火の中にずっと身を投じてしまうのは、戦争の中で生きて行くことに麻薬のような高揚感が得られるからだろう。それが映画を見ている観客にも伝わってくる。
The hurt lockerの意味は、身体的にひどく傷つける状態に置くと言う意味らしい。原作者のMark Boalは、究極の苦痛に晒される場所、いるだけで心が痛む場所のことを指していると言っている。また、イラクで働く兵士の中でスラングであり、"the hurt locker"は、爆発にまきこまれることを意味ともされる。

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