監督: マーティン・スコセッシ
出演: ポール・ニューマン, トム・クルーズ, メアリー・エリザベス・マストラントニオ, ヘレン・シェイバー
今は亡きポール・ニューマンのオスカー受賞作である。
実はこれはずっと見ていなかった。前作のハスラーが素晴らしく、何か二番煎じ臭く、ポール・ニューマンがオスカーを受賞しても見てなかった。
引退したハスラーが、年老いて若いハスラーの試合を見て徐々に自分の中に若い頃のハスラー魂が蘇ってくる。今度は負けたり、はめられたりしてもたくましく生きている。作品の出来としてはそれほど感動はない。以前のような熱く焦がすような熱気が溢れてこない。ただ一度枯れた男が、好きなビリヤードに戻って行く人生が描かれている。その映画もその枯れ加減が良いのかもしれない。
若いフォレスト・ウィテカーが出演しているのに気づくのも面白い。
トム・クルーズは本当に若い。ただ以前のポール・ニューマンがみせる熱く屈折した若者を演じている訳ではない。今の若者の像を描いているのは確かである。20年以上経って見ても、ポール・ニューマンが演じた若者と、トム・クルーズが演じる若者の時間の差が埋まらないのはどうしてなんだろうか。
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