Ocean Waves 1993 海がきこえる
原作；氷室冴子
監督: 望月智充
出演: 坂本洋子, 飛田展男, 関俊彦
スーパースターのような里伽子は、実は両親の離婚などで悩む普通の少女なのだが。転校してきたばかりのために、悩みを打ち明けることができる友達が作れないでいたんだろう。何か突っ張ったり、うまく人の輪に入って行けなかったりする里伽子の寂しさ、切なさがうまく描かれている。
なぜ里伽子が、拓に惹かれたのかあまり釈然としない。確かに元カレの前で里伽子のことをかばったのは、決定的だったと思うんだが。それまでの過程があまり描かれていない。さらりと流れてしまう恋愛アニメになってしまっている所が残念かな。
それにしては、拓は、甘すぎるかな。もう少し強い感情を出してもいいのに。親友と里伽子に殴られる一方である。しかし突拍子もない時に、思ってもいない女性から声がかかるのは、男の一つの憧れかもしれないが。
高知であった二人が吉祥寺の駅で再び再会するのは、何か作者の吉祥寺に対する思いがあるんだろうか。などと考えてしまう。
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