小さな命が呼ぶとき Extraordinary Measures 2010

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監督: トム・ヴォーン
出演: ブレンダン・フレイザー, ハリソン・フォード, ケリー・ラッセル、ジャレッド・ハリス
原作;小さな命が呼ぶとき the cure ジータ アナンド

奇跡は起こせる わが子を救うため、新薬開発に挑戦したビジネスマン :ジョン・F・クラウリー

自分のこどもたちを救う為にポンペ病の薬の開発に、すべてをかけた父親の話。実話に基づいた話である。ハリソンフォードが原作に惚れ込み、製作総指揮をしている。

小さな娘メーガン、息子パトリックが障害をものともせずたくましく生きていて、それが本当に楽しく幸せであることがうまく描かれている。そして父と母の愛情も豊かに描かれてある。ストーリは実話であるが、父ジョン(ブレンダン・フレイザー)が思い立って起業してから、会社を売って、製薬会社の重役になっていくその展開の早さはアメリカならではである。

やっとメーガン、パトリックが治療を受けた時に彼らが躁状態になっていると、ドクターストーンヒル(ハリソン・フォード)がこれはグルコースハイだという。体内でグライコジェンが代謝されてグルコースがあがるとそんなことが起こるんだと思ってしまった。
コレくらいの行動力があればなんでもできると、世の父親諸君にたいしてエールを送りたい。

会社は、priozyme ネブラスカ を売ってシアトルのzymagenの重役になったとなっているが、実際はNovazyme オクラホマからGenzyme Corporation ケンブリッジ、マサチューセッツへである。Zymagenの舞台が大きな池の近くに描かれていて、その雰囲気が、ケンブリッジにあるモールと一緒である。ここにはボストンにいる時によく言っていたのでGenzymeもあるし、シアトルにある会社だったんだと不思議に思ていたのである。
日本にもこの会社はあり、ジェンザイム・ジャパン株式会社である。

映画、小説と現実の狭間
ポンペの家族の会はアメリカにはたくさんあり、この話にはいろいろな見方があるようである。ジョンのしたことは、そのポンペの親の一人としてしたことであり、ジョンだけが美化されることはよしとされない部分もあるだろう。つまり実際のストーリより複雑な状況があるのは当然のことのようである。

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