The Last Juror 最後の陪審員:ジョン グリシャム John Grisham

ストーリーは、1970年代を舞台に若くして南部フォード郡の地方新聞社を切り盛りするようになったウィリーが、町の古くからの"ならず者"によるレイプ、殺人事件をきっかけに町の深い陰に関係するようになる。彼は、ならず者たちの力がしみ込んだ南部の古い町で、詳細な殺人事件の記事を書く。そして黒人女性で聡明で敬遠なカトリック信者のキャリーと出会う。彼女は殺人事件の陪審員となる。
ストーリーの半ばに、ウィリィは、南部の黒人、ヴェトナム戦争などを題材に記事を書いて行く。 この流れは、やや冗長で読者の興味をそぐ。 ジョン・グリシャムのいつもテーマでもあるが、やや焦点が散漫になっている。もう少しスリリングなほうが読者には受けるだろう。

ジョン グリシャムの法律関係の小説は何冊も読んだり、Audio bookで聞いたりしている。この小説も、読みどころ満載であるが、ペリカン文書、法律事務所などのような大きな犯罪ものではないので比較的人気がなかったようだ。ただ読み物としては十分に楽しめた。

以前にAudio bookと原書で読んだが、再度Audio Bookで聞いてる。以前よりlisteningの能力は上がっているのだろうか?こうした評価は全く出来ない。もうストーリーを知っているので聞き流しやすいのも当然。

この小説の日本語約版はもう書店では手に入り難くなっている。全体の本の売れいきも悪い傾向にあるので今後かなりの翻訳本の出版数は減って行くのかもしれない。

John Grisham ジョン・グリシャムのページ 

John Grisham ジョン・グリシャムのサイト http://www.jgrisham.com

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