Ratatouille 2007 レミーのおいしいレストラン

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

脚本・監督: ブラッド・バード

極上のフランス料理を描いた極上のアニメーション。Pixerの最新作。ディズニーと合併したと言ってもこれはディズニー臭くなくまだその影響は出ていないのだろう。この映画の前に短編のアニメーションも上映されるがこれもなかなかである。おそらくSIGGRAPHの短編映画集で上映されるかもしれない。Fluid effectsは、Surf's Upでもそうだがほぼ3Dアニメーションで実写と遜色なく表現できるようになっている。この映画は、当然3Dアニメーションで作られているが、カメラワーク、フィルム編集などすべてが普通の映画と比べても、一流の仕上がりと言ってよい。これは3Dアニメーションに従事するスタッフの裾野が広がった結果だろう。ネズミのレミーのキャラクターを存分に活かしたカメラワークや、料理のおいしさを表すアニメ的な表現方法、そしてリングイニとレミーのやり取りはパリを舞台にした名作を思い出す構図やカメラワークである。ストリーも最後まで観客を引きつけ、大人も子供も本当に楽しめる映画である。料理批評家のアントン・エゴを説得する料理の手法は、ちょっとグルメ料理に慣れた日本のアニメファンには物足りないかもしれない。

最後の料理は、Ratatouille 。それとratがかけているのは知らなかった。Ratatouille として出される料理はconfit byaldiとも言われるそうだ。野菜が薄くスライスされているから。最後のシーンにはミッキーが隠されている。レミーの後ろのフライパンに。
そう言えば、食欲をなくしてしまう話だが、パリには確かに死んだネズミが飾ってある店があるようだ。

この映画に出てくるワインは二つ。どちらも素晴らしいワインである。

Chateau Latour 1961 シャトー ラトゥール

リングイニがシェフのスキナーとオフィスで話す時に飲むワイン。美味しいワインを出して秘密をしろうとしたのだろうが。 
伝説のワインになりつつある。1961のヴィンテージのラトゥールなんて一体今いくらするんだろう。
パーカーも"私が試した最上のワインのひとつであることは確かだ"と言っている。

Chateau Cheval Blanc 1947 シャトー・シュヴァル ブラン

批評家のエゴが持ってきたワイン。これも凄い。素晴らしいヴィンテージのシュバル・ブラン。このワインも伝説のワインである。よだれが出る。どうしたらこんなワインが飲めるだろう。

My Rating(評価): 17/20
アクセス数:85