Two for the Road 1967 いつも2人で

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監督: スタンリー・ドーネン
出演: オードリー・ヘプバーン, アルバート・フィニー

この映画には本当は点数はつけられない。ローマの休日を見た時から熱烈なオードリー・ヘプバーンのファンであったから、昔々に見た記憶があるがその時はつまらない映画という印象しかなかった。
監督はスタンリー・ドーネンでパリの恋人やシャレードでもオードリーヘップバーンと仕事をしている。
いつもパスポートを忘れる夫そしてそれを管理している妻の出会いから今に至るまでの夫婦の葛藤と愛を描いている。出会いから現在まで、いつも二人は旅をして愛し合いけんかをする。サントロペなどの南仏の旅を、彼らの出会いの時期から、友人夫婦との旅、子どもを連れての旅、夫婦の危機の時期の旅、その時その時の夫婦の会話を混ぜながら、それぞれの旅が同時進行する。この同時進行がとても巧みにできていて、本当に脚本が練られ編集が優れていると感心してしまう。
そしてヘンリー・マッシーニの音楽も二人のしっとりした会話とあって実に良い。本当に映画作りのうまさを堪能できる。ラストに、夫(アルバート・フィニー)が僕たちは変わった、それを認めなくてはという会話の後に、またパスポートを探す。こっそりと彼のパスポート差し出す妻。ビッチ、バスタードの夫婦の掛け合い。これが人生で、夫婦関係の成熟の仕方だと訴えている。
昔々見た時期には理解できなくてもしかたがなかったと実感した。映像として、オープニングタイトルは今見てもなかなかセンスがよくおしゃれ。道路標識がうまく使われ、二人の旅する道、それは人生そのもので、一方通行、一旦停止、進入禁止、スピード制限、分岐点もあるということ。映画に出てくる3D カメラは、今でもあるのかと興味をもった。

オードリー・へプバーンのページ

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